ステーション数・車両数の伸びは若干足踏みするも
主要6社合計ステーション数は、いよいよ5,000箇所突破!
カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」(http://www.carsharing360.com) が、カーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要6社)によると、2012年第三四半期(7月~9月)のステーション数は第二四半期時点に比べ5.4%増加、ステーション車両台数は5.8%増加していることがわかった。
第二四半期の伸長(対前年ステーション数:7.1%増、同車両台数:6.4%増)に比べると伸び率は若干鈍化。第四四半期に向けての助走期間とも考えられ、10月からの各社の動きに注目したい。 当該期間においては、「ガリバーカーシェアメイト」(株式会社ガリバーインターナショナル運営)の事業撤退などわずかながら減退要因もあったが、ステーション数合計で5,000箇所を突破し、今後もステーション、及び車両の増強はまだまだ続くものと思われる。
主要6社のステーション数、車両台数の推移は以下の通り。
※第二四半期の市場動向まで「主要8社」としていましたが、
2社の事業撤退により今回から「主要6社」と表記しています。
1) サービス提供会社別 ステーション数推移(主要6社 2012.7~2012.9)
業界第1位「タイムズプラス」と第2位「オリックスカーシェア」の伸び率は、今期においても一桁台に留まったものの変わらず業界を牽引している。
第3位の「カレコ」は、34箇所を増設し、第二四半期に続いて伸び率7.7%とやや高い。
カーシェアリングは、利用者の近隣500メートル圏内にカーステーションが有るか否かがサービス会社選定の最初の要素になるともいわれていることから、第四四半期以降の上位3社のステーション開設状況がカーシェアリング利用者の拡大と、市場におけるシェア争いの大きな鍵になりそう。
4位以降のBグループでは、株式会社ガリバーインターナショナルが運営していた「ガリバーカーシェアメイト」が7月末にサービスを終了し、市場影響力のある既存サービス会社は、当調査対象の6社と大和リース(D-Share)、イチネンカーシェアリング(カーシェアリング・ワン)を加えた計8社程度に絞り込まれてきた。
(※2013年から等調査対象にこの2社を追加する予定です)
2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要6社 2012.7~2012.9)
車両台数の推移については、ステーション数推移と同傾向。
「タイムズプラス」が、車両台数4,000台を突破してからも順調に台数を伸ばし、第2位の「オリックスカーシェア」との差がさらに開いた。「オリックスカーシェア」にとっては、第二四半期に若干つまった差を離されてしまったカタチだが、オリックス自動車は、日産自動車との連携でカーシェア拠点に日産の人気車種を置き、通常の最大5割安で利用可能にするなど新たな展開もみせている。
第四四半期以降、「タイムズプラス」の攻勢が続くのか、10周年を迎えた「オリックスカーシェア」が再び追い上げていくのか注目したい。
Bグループでは、「エコロカ」の車両台数が100台に到達。東海エリアのみで狭域展開をしている名鉄協商「カリテコ」が、引き続き積極増車を実施、車両台数は150台に到達しており、地域において確かな基盤を構築しつつある。
3) 都道府県別 ステーション数推移(主要6社 2012.7~2012.9)
4) 都道府県別 車両台数推移(主要6社 2012.7~2012.9)
[データ訂正情報] 2012.10.24
『1)サービス提供会社別ステーション数推移(主要6社 2012.7~2012.9)』、『2)サービス提供会社別車両台数推移(主要6社 2012.7~2012.9)』において、一部データを公式発表データに訂正させていただきました。
1)サービス提供会社別ステーション数推移(主要6社 2012.7~2012.9)
<訂正前>
<訂正後>
2) サービス提供会社別 車両台数推移(主要6社 2012.7~2012.9)
<訂正前>
<訂正後>
※冒頭文に関して
ステーション、車両台数の増加率を訂正いたしました。
<訂正前>
2012年第三四半期(7月~9月)のステーション数は第二四半期時点に比べ5.4%増加、ステーション車両台数は6.0%増加していることがわかった。
<訂正後>
2012年第三四半期(7月~9月)のステーション数は第二四半期時点に比べ5.4%増加、ステーション車両台数は5.8%増加していることがわかった。
【免責事項】
※このデータは、「カーシェアリング比較360°」(株式会社ジェイティップス運営)が独自に収集したデータをもとに構成されています。
※各カーシェアリング提供会社の公式発表データではありませんのでご了承ください。
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