
実際のカーシェアリングユーザーではありません。





仕事から解放されて自由に使える時間を持つセカンドライフ世代(退職後の60代)は、悠々自適な生活を謳歌するためにカーシェアリングを利用しているケースが多い。
退職後に長年連れ添った妻と旅行に出かけるようになったというセカンドライフ世代はかなり多く、
国内旅行の場合、パックツアーの人気が高いようだ。
しかし、団体行動のパックツアーでは自由が制限されてしまうため、パックではない旅行を望む人も多い。
とはいえ、自由な旅行をしようにも、電車などの公共交通機関を使うならば、移動で制約を受けることに。
マイカーという選択肢もあるが、長距離の移動となればかなりの負担がかかるので現実的ではない。
電車を利用して駅から目的地まではレンタカーという手もあるが、割高感は否めないし、
なにより手続きが面倒だ。そんな時に活躍するのがカーシェアリング。


旅先でカーシェアリングを利用するメリットはそれだけではない。
団体旅行では不可能な夫婦水入らずの親密な時間を過ごすこともできる。
例えば、神奈川県在住でオリックスカーシェアをご利用中のSさんは、
退職後の旅行で改めて夫婦の絆を確認しあうことができたと言う。
恥じらいもあって普段ではなかなか言えないことでも、気分が変わる旅先では、さりげなく言葉にできたそうだ。
2人旅行で改めて気づくこができたパートナーのかけがいのなさ。
これもまた

カーシェアリングを利用しているセカンドライフ世代の場合、
特にマイカーを保有していない方は、
趣味でカーシェアリングを活用しているケースが多い。
例えば、絵画や陶芸などを趣味にしている方は、展示会に出展することもある。

展示会場までの搬入や搬出のためにカーシェアリングを利用している方も多いようだ。
またサークル後に仲間とカラオケに行くのに使っている方も多いという。
統計によると60代でクルマを買い換える方が多いという結果がでているが※、
中には今だからこそ若い時に憧れだった旧車やスポーツカーに乗りたいという方もいるようだ。
とはいえ2シーターのスポーツカーでは、荷物の積載スペースが少なく、生活する上で不便なことも多い。
だが、そんなときにこそカーシェアリングを活用すれば趣味と実益の双方で満足を実現することが可能だ。
遊びには遊びのための車を、買い物などの普段の生活ではカーシェアエリングを。
これからは趣味と実益をかねるクルマを購入するのではなく、趣味と実益に合わせて賢くクルマを使い分ける。
趣味や旅行で楽しみのある充実したセカンドライフを送ることをかなえてくれるカーシェアリング。
それは、単なる移動手段であることを超えた、ライフスタイルそのものであるといえるのかもしれない。
※出典:藤井聡、他著「カーシェアリング加入促進手法についての実証的基礎研究」,土木学会論文集
D, Vol. 64, No. 4, pp.567-579, 2008

